送電塔の下で



見渡す限りの、緑。


その中心にどんとそびえ立つ、脆くなった送電塔があった。


今日こそ…


一番上に、いく。


ギシギシ鳴る、錆びた鉄を組み合わせただけのそれ。


いつ倒れてもおかしくない状態のため、電線もなく。


風に靡く黒髪を耳にかけ、一歩進む。