「てかさ、ハルとは何でよろしくするな、なわけ?


ユリのお気に入りだから、とか?」


先に運ばれて来たサラダをつつきながら、ユリに聞いてみた。


正直、今の時点ではTHE良い人代表のコウくんより、THE謎な人のハルの方に魅かれる。


けれど、あたしは友人の好きな人や彼氏なんかは好きにならない主義。


・・・今までの恋愛がそうさせているのもあるが、とにかく、面倒臭い事には関わりたくない。


誰かが狙ってる男なんてもってのほか。


興味の対象になる前に、気になるところは潰しておかねば。


「ああ、あいつはとにかく女の子大好きでね、


もう手出しまくりだからさ、あんまりあたしの友達とは絡んで欲しくないわけ。


今回は仕方無かったけど、ま、人数合わせって事で」


「ふーん」


なるほど納得である。


そりゃ友人にはオススメ出来ないよな。


しかし、手出しまくりって・・・。


苦笑いである。