「ありがと、村上さんの小説はやっぱりイイネ!!……てか、なんでレズ話の買ったの?」


その友達の名前はとりあえずここでは【ハル】と表すことにします。やっぱり名前は不可欠だから。


「なんか偶然こんな話だったし…狙ってなんかネェからな。」

―別に狙ってるなんて思ってないし。

「レズかぁ〜フツーじゃありえないよねぇ〜」

「そうだな。」

そう言っていられるならどんなにいいだろう?
その時は未来に自分が女の子に恋をするなんて知る由もなかった。