泣きウサギ。

「じゃあ………アタシね……レズになっちゃったみたい。」

ハルの耳にそっと囁く。

「…え……」

反応はやっぱり悪かった。
予想はしてたけど……
理解してくれる人なんてそういないよね……

「やっぱ引いてるでしょ?」

「いや、別に悪くないと思うけど?」

明らかに無理して言ってるハルが憎くて悲しい。


―どうせアタシなんか……


世の中に置いてきぼりにされた一匹の兎だから、周りの人達とは何らかが違くて、世間知らずで、仕舞いにはレズビアンなんだよ。
今更“引かないでね”、なんて言っても

どうせ嫌な目で見るんでしょう?でも……

「アタシ、ハルが好き。」