「ねぇ、ハル…実はね、アタシ好きな人できたんだ…」

「えぇっ!?ホントに!?誰だよ〜」


やっぱり食い付いた。

一番この方法で言った方が楽に言えるな、って思った。


「じゃあ、ちょっと来て。教えてあげるから♪」

「誰だろ〜なぁ♪♪」


―どこへ行こう?
そうだ。こないだの誰も来ない階段に……




今思えばこの決断は決して良くなかったと思う。

この誤った決断は今後のアタシに影響する事になるとはこの時自分は思わなかった。

もし過去を変えられたらハルに告白なんてしない。

あんな関係になるくらいだったら彼女の背中を見るくらいにしていた方がずっと良かった……