そして翌日ー……

2人を乗せた馬車は、
セシリアの生まれ育った国へと向かう。

「……はぁ…」
と、ため息をつき、窓の外を眺めるセシリア。
そんなセシリアをみて、
キュー…

と、自分へ引き寄せるロイス。

「ロイ…………」

「俺の方がこわい…。なんせ今から、結婚してるセシリアと結婚させてくれって、いいにいくんだからな」
と、ふと笑うロイス。

「……笑。そうだよね…??」

ロイスの言葉に思わず、笑みを浮かべるセシリア。