100年後------



町ががらりと変わってタイムカプセルのような車が空を走るようになった。


そんな今でもハロウィーンの文化は変わらない。



夜空に浮かぶ赤い月。



「トナ、ハッピーハロウィーン。あのとき、100年前、あなたに出会えてよかった。....ありがとう、私に未来をくれて....」



黒い木の上で微笑み会う美少女と美少年。


その姿はやはり、高校生そのものだけども、きらりとお互いの口に光る血。



「よかった、愛羅を助けることができて。死なないでくれて....」



ドラキュラに病気はない。

二人は深く口づけあった。


ドラキュラにキスされるとドラキュラになる。


人々が死んでいく中でも彼らは生き続ける。


「あと-----死なないで。俺が愛羅をドラキュラにして、永遠の命をあげるから。」




-----100年前のトナの言葉が今も怪しく夜空に響いた。



☆END☆