「ありがとう、じゃあ、もらうね。あと--------」




「...ほんとうにありがとう、トナ。」




彼女はやわらかく笑った。


そしてその彼女の白い首に歯を当てて血をすった。


「っ....痛っ...」


小さくうめいた彼女を安心させるようになるべく優しい声で囁いた。



「だいじょうぶ、ちょっと我慢していて。」



口に流れてきた一年ぶりの血の味。


甘くて今まで飲んだどんな血よりもおいしかった。



白い首から歯を離すと赤い傷が残る。


白い首だからこそそれがいたいたしい。


ゆっくり、口づけをした。


「愛羅----ずっと、俺が守ってあげる。」


聖なるハロウィーンの夜に誓った。