いつの間にか入学式からずいぶんと時がたち2月になっていた。
「私、バレンタインの日に告白しようと思う。」
私は、エレナにそう告げた。
「う~ん。香織がこくるなら私もこくんなくっちゃ!」
え!?なぜ?
「え!エレナもこくるの?」
「うん♪」
こいつはいやな女だ!
「え~!!じゃあ私ふられるよ~~!」
冗談で言ってみた。
「そんなことないよ。たぶん空は香りのこと好きだと思うし。」
え!ドキッとした。
「ウソ!!」
「ほんと。」
え・・・。じゃあエレナは・・・・。
「私のことなんて気にしないで!」
エレナ・・・・。
「ってか私がこくる相手は空じゃないから。」
は?
「なにいってるの?」
「私はC組の一条君にこくるんだよ♥」
「え?いつから好きだったの?」
「香織とトモダチになってすぐ後」
ええ!?
そんな・・・・・。
「一条君ってサッカーやってる姿、超がつくほどかっこいいんだから!!」
・・・・エレナ乙女だなぁ。
「だから香織。告白がんばってね!」
「・・・・うん。」