「竹内さん。話があるんだけど、いいかな?」
私はエレナに話しかけた。
「あら、本城さんが私に話しかけるなんて珍しいわね。」
「あのさ、ここじゃ話しにくいから廊下に出ない?」
「ええ。わかったわ。」
ふたりで廊下に出た。
「で・・・話って何かしら?」
「あのさ竹内さんって・・・告白したんでしょ?」
エレナの顔が真っ青になる
「本城さんなぜそれを?」
「ごめん。空に聞いちゃったんだ。」
ふぅっとため息をつくと落ち着いた口調で
「で、それがどうしたの?」
「告白ってどんな感じなのかな?って・・・・・」
「なに?本城さん好きな人いるの?」
「う・・・うん実は。」
「え!?だれだれ?」
「空・・・・。」
「ああ、あの馬鹿か。私を彼女にしとけばよかったのにね。」
え?ふられてその程度なの?
あるいみすごいな。
「ところでさ、カンケーないんだけどその『本城さん』ってやめてくれない?」
「え?」
「これからは、『香織』ってよんで。」
「うん!じゃあわたしのことも『エレナ』ってよんで!」
「うん!」
それから私とエレナはトモダチになった。
(トモダチっていうより親友のほうが近いかも。)

それからエレナはまだ空のことが好きだと打ち明けてくれた。
「じゃあ、私たち『親友』とかいて『ライバル』だね!」
笑顔で言ってみたりした。