「……。」
声のない食卓。
『いただきます』すらもない。
淡々とご飯を食べ、『いってきます』の声もなく家を出る。
今日、『おはよう』すら言ってない気がする…。言ったっけ?
そんなことを考えながらバスに乗った。
斗真さん…いないかな。
無意識のうちに探してしまう。
だけど、今はもうあの頃とは違うんだ。
見つめてるだけの…赤の他人じゃないんだ。
今日は、斗真さんと会う日。
私が…処女を失う日。
ファーストキスさえも、失う日。
「あ、おはよー美由里。」
「おはよっ、杏!」
杏には、絶対に言えない。
声のない食卓。
『いただきます』すらもない。
淡々とご飯を食べ、『いってきます』の声もなく家を出る。
今日、『おはよう』すら言ってない気がする…。言ったっけ?
そんなことを考えながらバスに乗った。
斗真さん…いないかな。
無意識のうちに探してしまう。
だけど、今はもうあの頃とは違うんだ。
見つめてるだけの…赤の他人じゃないんだ。
今日は、斗真さんと会う日。
私が…処女を失う日。
ファーストキスさえも、失う日。
「あ、おはよー美由里。」
「おはよっ、杏!」
杏には、絶対に言えない。