「…。」



あのときよりも丈は長いから見える心配はなさそうだけど。



「はい、ココア。」

「あ、ありがとうございます…。」



ソファに座るよう促されながらココアを受け取った。

渡されたココアを飲むと、その温かさにホッとした。



「…落ち着いた?」

「なんとか…。」



ココアが入ったマグカップをそっと撫でる。

…何やってるんだろう、私…。
ちゃんと向き合わなきゃいけないのに。



「ごちそうさまでした。」



ココアを飲み終えたマグカップを一樹さんに渡した。