【綾菜side】




奏太君が、目を伏せた。悲しそうに睫が揺れる。




...??何だろ。








きききっ...きまずっ!!




なんか、言わないといけないかなぁ。




え――っと、ああっ!!




『奏太君!!猫好きなの??...何の猫種が、好き??』




はぁぁぁ。いくら猫好きだからと言っても、私ってほっんと




話するの苦手だぁ。






『...三毛猫。』




えぇ!?うそっ!?私もなんだけどっ!!




『ほんとっ!?うち、三毛猫飼ってるよ!!』




テンションが上がった私は、少し大きな声で、そう言った。