『...素直に、な、なれない...甘えられない。 母さんに嫌われたみたいに、嫌われたく...なくて。』 僕はか細い声で、泣きそうな声で、 今日、会ったばかりの子に打ち明けていた。 『...っ。か、奏太君っ。』 ぎゅっ。 『!?』 僕は、抱きしめられたいた。 空気は、とても冷たいのに。 息もまだ白いのに。 体の芯まで冷えているのに。 ...心が、温かくなっていく。 人の温もりを感じる。 僕は泣きそうになった。 僕のさみしさ、悲しさ、つらさ、孤独が ほどけていく。