私をずっと支え続けてくれた彼の名は、伸一

裁判が終わると、やっと車から鉄パイプを降ろした


普通ならこんなゴタゴタした女は嫌だろうに、彼女と別れてまで私の側に居てくれた


お金は無くとも、幸せとは何なのかを思い出せた


全く食の進まない私の横で、しんちゃんはよく食べた


段々私の心が落ち着いてくるのが解った


嫉妬深い彼の気持ちでさえも嬉しかったし、大好きだった


弁当が作れない朝は、千円を渡して見送った

そんな事をしてまで、側に居て欲しかったなんて…


今思えば馬鹿馬鹿しいのに…


彼は昼の仕事、私は夜の仕事


すれ違いの生活の中、しんちゃんから交換日記を求められた


恥ずかしいと思いつつ、言う事を聞く私…