どこにでもある恋



ハチミツがとろけたような、優しい笑い方だった。


「これから1年よろしくな!田城!!」


私の名字を呼ぶと、ハイタッチを求めてきた。


「あ…え?」

対応に困る。


と、彼が私の手首を優しく掴んで、自分の手のひらに合わせた。