隣の席から


「なんでキミなんかが…」

「…言えません…」

先生と美羽の声が聞こえる

「美羽……」

そっと呼び掛ける

「カレン……中元…」

「美羽じゃないよね」

そっと手を伸ばした

「こないで…今…カレンに…」

「…美羽…あたし…信じてるよ」

美羽の顔色が曇る

「…何も知らないのに…」

「全部わかってるから……」

「やめてよっやめてっ」

美羽の手が振り上げられた