隣の席から


「あたし"花恋"じゃないよ
 
 あたしは…カタカナで…カレンだもん」

「なんでカタカナじゃないって知ってるの…

 やっぱ手紙書いたのは…」

「…えっと…な…なんとなくだよ…あはは」

「なんとなくって…」

「あたしいかなきゃっ」

「あっ…ありがとうっ」

「…うん…」

優しく微笑んだのだった