意地悪くんの恋愛事情



「ま、まあまあ!

私はそこまで気にしてないから大丈夫だよ。」


のんちゃんは怒ると何するか分からない。


兎に角、怖すぎて手も付けられない程



本当はムカつくけど…
安心させる為に平然なふりをした。



「そっか、何かあったら言うんだよ?」



「うんっ!ありがとね。」


のんちゃんの優しさが心に染み

嬉しくて、大好き!っと言って勢い良く抱きついた。


「はいはい。」


なんて呆れながらも頭を撫でてくる



「よっし、全員自分の席が見つかったみたいだな。」



すると、担任の先生が喋りながら全員席に着いてるか確認し始めた



私は慌ててのんちゃんから離れ自分の席に座る。



「…猿みてえ」



後ろから憎たらしい奴の声がしたが敢えて聞こえないふり!!




「今日からお前らの担任になる武中啓太(タケウチ ケイタ)だ。よろしくな」