アナタと私の距離



時は遡ること10分程前...

「璃乃、ご飯行くよー」

「はーい!


て…なんでみんないるの?」

美樹に呼ばれ振り返ると、そこには向井君、京汰、そして彰平くんがいた。

「何でって、一緒にお昼ご飯食べるからに決まってるじゃん」

決まってるって、真那…あたし聞いてません。

まあ、向井君は美樹の彼氏だからまだ分かるけど、京汰と彰平くんは?


あ、友達だからかな?
きっとそうだ!なーんだ、解決しちゃった。




何て1人でやってる間に到着。

「美樹ママ、パパ、真那ママ、パパこんにちは」

「璃乃ちゃんこんにちは」

「りぃねぇ、ましゃのとこおいで!」

「いいよ♪」


昌樹くんのとこに行って座ると、あたしの膝の上に昌樹くんが座った。

「ましゃね、ちゃんと見てたんだよ!りぃねぇ速かったね!えらいえらいね!」


って言ってあたしな頭をなでなでしてきた。

可愛ーい!癒される…午前の疲れ飛んでいきそう…


「俺、どこ座ろっかなー」

「しょへ、ましゃのとなり!」

「おう、わかった!」


と言って、彰平くんはあたしの隣に座った。


彰平くんとあたしの距離
10cm


「昌くん、彰平くんのこと知ってるの?」

「知ってるの!しょへね、ましゃと遊んでくれるんだよ!」

彰平くん、子供好きなのかな?