そしてあたし、彰平くん、向井君、美樹、
宗哉くん、京汰くんで、目的地不明
(多分あたしだけ…)のまま歩き出した。
「りーぃちゃん!」
「はいっ!!えっと…
京汰くん…?」
「そうそう」
あー、良かった。
「あ、でも京汰でいいよ」
大丈夫。呼べる。
「わかった!で、どうしたの?京汰」
「ん?あ、りぃちゃんてさ彰平のこと
どう思う??」
「どっ、どう思うって…
優しいし、楽しい人だなって思うかな?」
それに、りぃで良いよ
って付け足して言った。
京汰はうんって言ってから
「あー、なら良かったな」
「良かったって?」
なんかあったのかな?
「いや、彰平がりぃにいろいろ
し過ぎちゃったなって言っててさ…」
「いろいろ…」
いろいろって、手繋いだり
手当てしてもらったり、
マフラーの事を言ってるのかな?
うん。わかんない!
「あ、マフラー…」
「ん?」
「あ、いや!何でもない!」
「そっか。
まぁ、それで引かれたかもって
気にしてるんだー」

