詮索はしない。

そう決めたものの、やっぱ気になるモンは気になるよネ?

夕方のコジャレたカフェ。

モカとキャラメルマキアートを挟んで、向かい合う男と女。


「やるか…」


男が低く呟いた。


「やろう。」


女が決然と顔を上げた。

失敗は許されないミッションだ。

もう後戻りは出来ない。

人知れず。
速やかに。

その男女… 大吾と祥子は、視線を絡めて頷き合った。

明日、うさぎリサーチを決行する…