「ナニ? ナニが良し?」

うさぎが差し出す手鏡を受け取り、景時が弄られた耳を見ると、


「嘘…」


ルビーと思われる、深紅のピアスが…


「ぷれぜんとじゃ。」


「え?
俺、もうチョーカーもらっ…」


「そなたには世話になっておるからな。
皆とは別じゃ。」




泣いてもイイ?
号泣レベルで。

や、嬉しいよ?

でも、踊り狂うテンション超えて、もう泣きたい。


「ぴあすとは、本来左右対になっておるものであろう?
だが、そなたは左耳だけだから…」


うさぎが変化で黒くなった髪を掻き上げ、右耳を見せる。
そこには…


「妾と対にしてみた。」


(コレ、トドメだわ。)


小さな耳を飾る、彼女の瞳とよく似た色のピアス。

景時と対の、ピアス。