cяimson moon 赤い月 extra


「あー…
アイツらうさぎサマが、その…男性経験がナイと思ってンだわ。」


薫が景時のブレザーに縋りついたままのうさぎを見下ろして、頬を掻きながら言いにくそうに口にした。


「は…?」


景時がさっきとは別の意味で緊張しながら、次のうさぎの言葉を待つ。

『爆発しろ』って、呪咀だったのだろうか?
心臓が破裂しそうだ。

耐えられない。
この沈黙に耐えられない。

膝が震え出した景時に、うさぎの呟きがとどめを刺した。


「あり得ぬ。
妾が何年生きていると思っておる。」








デスヨネー?

当然デスヨネー?

アリエマセンヨネー?