「あー…
アイツらうさぎサマが、その…男性経験がナイと思ってンだわ。」
薫が景時のブレザーに縋りついたままのうさぎを見下ろして、頬を掻きながら言いにくそうに口にした。
「は…?」
景時がさっきとは別の意味で緊張しながら、次のうさぎの言葉を待つ。
『爆発しろ』って、呪咀だったのだろうか?
心臓が破裂しそうだ。
耐えられない。
この沈黙に耐えられない。
膝が震え出した景時に、うさぎの呟きがとどめを刺した。
「あり得ぬ。
妾が何年生きていると思っておる。」
…
…
…
デスヨネー?
当然デスヨネー?
アリエマセンヨネー?



