「おまえみたいな穢れた剣に、彼女は似合わない!
鬼神サンは清らかなる花園の女神だ!
僕たちのような、鞘を持ったことのない聖剣にこそ、相応しい!!」
…
ハイ?
知ってンだゾ、遊び人めー
ビッチと戯れてろー
リア充爆発しろー
デブの後ろに控えたオタク様方が、勢いづいて同調する。
コレ… 聞いたコトある。
アレだ、処女厨って言うンだ。
追っ手じゃない。
妄想族が処女至上主義の旗掲げて、襲ってきた───!!!
(リア充って…
直接言っちゃうモンなんだ?
褒められてンの?
貶されてンの?)
景時はガックリ肩を落として、脱力した。
隣からも深い溜め息が聞こえる。
「さっぱりわからぬ。
剣? 花園?
妾は女神などではない。
鬼じゃ。」
わかってないのは、未だに震えているうさぎだけ。



