「うさちゃんが───!!
うさちゃんがぁぁぁ───!!」


今にも泣き出しそうな景時が、理事長室から戻って来た薫に飛びつこうとして…


「落ち着け。
もしくは死ね。」


ラリアットで止められた。


「ぐぇっ」


「よし、落ち着いたな?
状況を説明しろ。」


落ち着いたっつーか…
ガチで死ぬから。

仁王立ちで腕を組む薫を、床に転がった景時が涙目で恨めしげに見上げた。