だがその腕は、今はココで奮われているワケで、嫉妬はさて置き、特に不満はない。

むしろシアワセ☆


「イイじゃん、買い物。
うさぎが行くなら、俺も行くー。」


「それはわかっておる。」


デスヨネー?

景時は、割り下が程よくしみた肉に卵を絡めて頬張った。


「だが妾、金子(キンス)を持っておらぬのじゃ。」


「へ?
うさぎの服くらいなら俺が」


「そこまでそなたの世話にはなれぬ。」


うさぎが目を閉じて掌を突き出し、景時の言葉を遮った。
そして片手で髪を背中に流し、決然と顔を上げる。

あ。
ヤな予感…。


「妾、『ばいと』なるものをしようと思う。」


あちゃー…
的中。