「ふゃ? ひゃはははっ
やめ、うさちゃ、やめ」
「ハっ
妾を甘く見るでない。」
うさぎの擽り攻撃に耐えきれず、身を捩った景時の手から携帯が落ちた。
「もらった!」
うさぎが携帯を拾い上げようと、景時から手を離す。
「させるかぁ!」
背を向けたうさぎを、景時が羽交い締めにする。
そして…
「お返しぃぃ!!」
こちょこちょこちょこちょ
「ひゃ? ふ…はははっ
よせ、景… 放せ、ははっ」
「だーめー
放さなーいっ」
カシャ
「「は?」」
キョトンとする二人のすぐ目の前に、爆睡していたため存在感0だった薫が立っていた。
欠伸をしながら。
手に景時の携帯を携えて。
薫が液晶画面をコチラに向ける。
ソコには、ジャレ合う景時とうさぎが…
「撮れた…」
景時が呟いた。



