リアルオニじゃん!!!

うさちゃ─────ん!!
ソレ、仮装じゃねぇから!
ソレ、アンタ素だから!!


景時はだるそうに盆で肩を叩く弁慶を取っ捕まえた。


「薫!!
アレ、ヤバいよね?
止めたほうがイイよね?!」


「んー? うさぎサマか?
イイんじゃね?
誰も本物とは思ってねぇよ。」


チっ
使えねぇ。

今度は裏から出てきた、うさぎの正体を知っている小悪魔の袖を引く。


「ね、小鞠ちゃん。
バレたらヤバいから、うさぎ連れて帰ろうと思うンだケド?!」


「えー?
サボっちゃダメだよー。
大丈夫、大丈夫。
うさぎちゃん、ほんと綺麗だもん。」


だからデスヨ!!
だから帰りたいんデスヨ!!
うさちゃんを、誰にも見せたくナイだけデスヨー!!!