H*B プリンセス



その距離に驚いて、すぐに顔を前に戻す。



「私は、璃久を応援してるよ」


「うん」


「ずっと応援してきたから、陸上続けてほしいな」



真っ直ぐ空を見ながら言うと、璃久が起き上がる。



そして私を見て、にっこり笑う。



「あーあ。そんなこと言われたら続けるしかねーじゃん」


「ほんと!?」


「ああ」


そして璃久は私の頭を撫でると、目をそらして「ありがとな」と言った。