「ねー、どうしたらいいかな?」
足をばたばたすると、冴島さんにチラっと見られたからやめた。
冴島さん普段優しいくせにたまに怖い~。
きっとこの件も、また面倒なことをやらかして……って思ってる。
「絶対にプライベートじゃないとだめって言われました?」
「ううん、そんなことはないと思う」
「それなら私考えたんですけど。今回の映画の宣伝を兼ねて、企画してもらってデート行けばどうですか?」
なにそのグッドアイデア……!
冴島さん天才!大好き!
「それいい!あとで黒崎くんに言ってみよ〜」
これならちゃんとしたデートだし、文句は言われないでしょ!

