それからは一心不乱に仕事に打ち込んだ。 無事大学には合格して学校は休みになってしまったから、気をまぎらわすものがそれしかなかったんだ。 お姉ちゃんも、もちろん茉希も心配してくれた。 だけどまだ、自分の中で整理がつかなくて、うまく口にできない。 隼人といた日々は当たり前で、18年のうち15年もいた人だから、もう会えないなんて実感が湧かない。 連絡しそうになるし、あれ?今週末は会わないんだっけ?なんて。 付き合ってたときだって、連絡なんてほとんどしてなかったのに。