H*B プリンセス



「柚奈」



学校について自分の席に座った私の前に、わたしが好きで切らしたことのないお菓子の新作が置かれる。



それと、「もうなくなるー」って前に言った、リピートしているチーク。



説明もなく置かれたそれらの意味は分かる。



「……ありがとっ」



笑顔を見せてそう言った私に、優しく微笑んだ茉希は頭を撫でてくれた。