H*B プリンセス



「なんか、寂しいね」



思考回路がずれていったのは私の方なのに、突然そう言うから驚いて茉希を見る。



茉希も同じ気持ちでいてくれたんだと思うと、嬉しい。



「でも、受かればまたみんなといられるもんね」


「あー……ね、そうだね」



茉希?今、確実に意識がどこかへ飛んだよね。



やっぱり、今日の茉希、変。



じっと見ていたら突然ハッとして慌てだす。



そして私を見て、焦ったように周りを見た。