H*B プリンセス



じとーっとにらみつけていたら、絶対に気付いてるはずなのに無反応。



さすがに悲しくなってくる。



「……せめて、聞いてよ」



震える声でそう訴えると、さもめんどくさそうにため息。



「このタイミングで演技はやめろ。……で?なに?」



……ばれたか。幼なじみの目は誤魔化せなかった。



なんだかんだ優しい茉希に笑って、溜まりに溜まった愚痴を吐き出す。



途中でまたケーキを崩しかけたけど、思いとどまって口に詰め込んで。



「まだ撮影終わんないし、我慢するしかないんだけどね」



苦笑して、残りのケーキを口に入れた。



茉希からは「あー」とか「んー」とか適当な返事しか返ってこなかったけど、吐き出したらだいぶスッキリした。



「柚奈さー、心の底から嫌だと思ってる?」



茉希は意外にも真剣に聞いてくれたようで、しばらく考えて口を開いた。