「おっ!蓮君発見〜♪」
「………なんの用だよ村上…」
「水くさいな〜俺のことは拓海(タクミ)でいいいって言ってんじゃん。なあ、一回相手してくんねぇか?蓮君のケンカに惚れちゃったんだよねぇ〜」
蓮は溜め息をはいてから立ち上がった。
拓海って人の目の前まで言って何をするのかと思えば…。
「いだあぁっ!」
「ほらっ!あれ見つけたら一回やってやるよ」
「いてぇぇ…分かった!絶対ぇ見つけてやるから!」
蓮は鼻で笑ってバカまで言ってもとの席に着いた。
蓮がなにしたかと言うと、拓海さんのピアスを強引に取って外の校庭に投げたわけ。
で、拓海さんは犬のように従順にピアスを探しに行っちゃった。
「はっ。あいつバカだろ」
「あはは…痛そう」
「まあ、お前もあとでお仕置き」
「え゛っ?!なんで…」
「俺を待たせたから」
ライオン様はお怒りみたいです…。

