どうしよう…
考えて答えが出るような頭は生憎持ち合わせていない…。
せめて、目の前の男がいなければ…。
「なにしてんの?」
「…ぇ?」
「………誰だてめぇ?」
5人の男の後ろにいたのは、金髪メッシュの優男。
「……ぁった、助けてっ!」
「あ?」
「た、助けてくださいぃ!集団でいじめられてるんですっ!」
「へぇーそうなんだ。楽しそうだね」
「え゛?」
今この人楽しそうだねって言った?あれ?この人も敵的な?
もしかして、まだピンチは続いてる?
「あ!ねぇ俺も混ぜてよ〜ちょうど溜まってんだよねぇ?」
「はっ!わりぃな。誰だが知らねぇやつに譲るほど俺は優しくねぇんだ。さっさと帰んな」
金髪メッシュの優男は微笑んだままこっちに歩き出した。
「………(もしかして、本当は助けてくれるのかも?)」
優男はキモいリーダーの目の前まで来て止まった。

