ゴスロリ少女と愉快な不良たち



「こいつ、全力で守れよ?俺のだから」

「はいよ〜これからは、毎日一緒だねナナちゃん♪」

「…………まあ、蓮が決めたことなら」




あたしの首に腕を回している大和くん。爆弾発言をした蓮に、タバコを吸いまくっている陸人くん。




「(これもしかして、最悪な方向に向かってる?)」



大和くんの腕からすり抜けてソファに座ると蓮があたしを真剣な目つきて捕らえている。



「、(この目、反らせない…)」






「奈々、お前のこと絶対に守る。だから、俺たちから離れるな」

「、………でも学年違うし」

「関係ねぇから。離れるなよ?」





大きな瞳にあたしの頭の中には警報が鳴りまくってるのに、いつのまにか顔を縦に振っていたのだった。




「これで、学校でも一緒だな?」

「でも、クラス違うし…」

「なに言ってんだ?サボれば一緒に入れんだろ?」




ライオン様の策にまんまと引っ掛かってしまったみたい。