「〜〜よな?」
「〜〜だと思うが?」
「!?(話し声?……こっちに近ずいてる?)」
「…………来たか」
あたしたちは一端距離をとるようにお互いから離れた。
「(、あんな顔するんだ…。)」
あたしは、このライオン様を買い被っていたのかもしれない。あんなにも優しい表情をする人だなんて思わなかった。
「だよなぁ〜…あ、蓮じゃんあっ!ナナちゃん」
「!、大和さんと陸人さん」
「よ。…なんだお前らもうイチャイチャしてんの?」
「イチャっ!?どこが」
蓮はのんきにタバコなんか吸ってるし。体に害があるのによくあんな不味いもの吸うよね…。
「……いるか?」
「いらないです…」
「そか。………陸人、大和」
蓮はタバコを灰皿に押し付けて立ち上がった。

