連れていかれた先は、まさかの体育館裏。
「(これは、まさかのカツアゲでは!?)」
「……頭危ねぇから」
「、あ」
連れていかれる先はどうやら、体育館の地下倉庫みたいだ。
こんな暗いところで、なにしんだろ?はっ!?まさかリンチとか?それともイヤらしいことか!?
「………(どうしよう。あたし怖いわぁ)」
「あ?なに止まってんだ?」
つい怖くてどうやら、立ち止まってしまったみたい。
「あ、…ちょっと暗闇が怖い…」
「………俺がいるから大丈夫だ」
握られてた手が力強く握られた。その手に安心感を覚えて、手を引かれて倉庫の奥に行った。
「(こんな暗いとこに人がいるの?)」
あたしは、無意識に繋がれた手に力を込めていた。

