和也は…一応男だけど。
「そう、だけど?」
「……どこにいる?俺が見てやる」
「はっ?ちょっと、!」
ズンズン、リビングを出ていくライオン様。まずいよ!和也はっ!
「だ、めっ!」
「っ!?」
ライオンを止めるために、ライオンが来ていたジャージを力一杯引っ張った。
「か、ずやはっ!あたしの弟だから!」
「…………弟」
「そっ!なんで怒ってるのかは分かんないけど、和也はそっとしておいて!」
「…引っ張り出すか」
「ちょっ?!」
こいつ、離し聞いてたの!?和也は、人見知り&チキンなんだからはじめての人となんか会ったら倒れちゃうよっ!!
「っ!」
「ここか」
あたしがジャージ引っ張ってるはずなのに!あたしを引きずって和也の部屋についた。
「おいカズヤ出てこい。話がある」
「〜っ!ダメだって?!」
「これ以上は喋るとキスするぞ」
「〜っ!?」
どうやら、ライオン様を止めることはあたしには出来ないみたいです。

