「!」
爆弾を投下してくれたライオン様。このライオンとひとつ屋根の下っていうのが超ー不安っ!
「あ、そうみたい…」
「ふーん」
「(なんなんだあの゛ふーん″は!しかも、ちょっと妖艶に笑った気がするよっ!あたしのみ間違いであってほしいけど!)」
悶々と考え事をしているあたしは周りを見てなかった。ライオンが背後に近づいてるとは知らずに…。
「……、っ!?はっ?」
「こんな機会なかなかないよな?」
「は?…な、に言って」
「俺とお前しか今はいねぇだぜ?考えてみろよ、絶好のチャンスだろ?」
背筋がゾクソクする。蓮のたくましい腕に絡めとられている腕や腰が熱を帯びてるのが自分でもわかる。
「(なにこの体勢っ!?)」
蓮の低い声があたしの耳元で囁くように喋って来るたびに息が耳にかかってくすぐったい。
「なぁ…イイコと、する?」
「…っ、」
完全にライオンのペース。立ってるのも必死。今にも膝から崩れ落ちそう。

