ゴスロリ少女と愉快な不良たち



家を空けて…


「!」

「!?」



速攻で閉めた。



「(゛あれ″のこと忘れてた!)」

「(いきなり閉めて…ほんとなにがしてぇんだよ、こいつ)」




゛あれ″とは、ゴスロリの傘や靴、服であった。あたしの部屋に入りきらなくなった物が玄関の靴箱や傘立てにあることをすっかり忘れていた。



「………汚すぎるからちょっと片付けてくる」

「あ?べつに気にしねぇよ」

「あんたがよくてもあたしがダメなの!いいからここでじっとしてて!いいね!」




ライオンの返事を聞かずに家に飛び込み、靴や傘、服を掴み使ってない部屋に投げ捨てた。



「(……あとは、部屋だっ!)」




あたしは、自分の部屋に猛ダッシュ。部屋はピンクで溢れかえっているが、今は出ぱっなしになっているものだけを使ってない部屋に運ぶことだけを考えた。




「はぁ…はぁ…(こんなものか?)」




部屋は見事にゴスロリの物は(出てたやつだけ)無くなっていた。




「……はぁ(これで大丈夫…)」




玄関に置いてきたライオンの怒りを買う前に呼びにいかなきゃ!