ゴスロリ少女と愉快な不良たち



あたしの家はマンションだ。しかも無駄にデカイね…。


「…………お前、金持ちなのか?」

「違うよ、親が不動産だからこの家に住んでるだけだよ」

「そうか」

「ありがとう送ってくれて。もう、帰るんでしょ?」

「は?」

「え?」




あたし、間違ったこと言ったかな?




「俺、お前の部屋見てから帰るけど?」

「はっ?!いつ決めたの?!第一、親いるから入れないし!」

「彼氏って言えば大抵は入れてくれるだろ?ほら、とっとと案内しな」

「ちょっ!」




こいつはどこまで自己中なんだ!彼氏だと?あたしはまだあんたのこと信用したわけじゃないんだから!自分の身が危ないから一緒にいるだけなんだからね!




とは、言えず…一緒にエレベーターに乗ってるわけであります。




困った…お父さんお母さんが居たらどうしよう!