「ケータイ出せ」
「っ!……ん」
不機嫌に渡せば、ちっと舌打ちされた。なんで、あたしばっかり…。
「消すなよ」
「うっ!」
「あー、ごめんごめん」
絶対、あたしを狙ってケータイぶつけた!なにげに痛いし!ってか、あたしのケータイなんだけど!なんで投げるのっ。
「ほら、立て」
「え?」
「送ってく」
「え?歩いて帰るから!一人で帰れるし」
「はぁ、お前話わかってんだろ?また、襲われたたらどうするつもりだ?」
「あ、……送ってください」
「おぅ。こっちついてこい」
蓮がいた部屋からあたしと蓮は出て、螺旋階段を降りた。
これからどこいくの?

