連れていかれた先はどうやら今は使われていない倉庫みたいだった。
「う、わっ」
「………」
「(めっちゃ汚いっ!」
「……汚いとか思っただろ」
「えっ!」
はぁ…とため息を吐かれてしまった。あたし、思ってることが顔に出やすいらしい…。
銀髪は、あたしを下ろすと倉庫の奥に入っていった。
「(…………え、放置ですか?)」
周りを見回して少し埃っぽいけど仕方なく、ソファーに座ることにした。
「(……やっぱり、汚い。服が白くなっちゃった。もう、ベリキューで買ったジャージなのにぃ……)」
パンパンとジャージを叩いていると倉庫の扉が開いた。
「おっ?誰かの女?」
「……へぇ?」
入ってきたのは、黒髪アシメだった。
「(……身長高っ!)」

