-優梨-

次の日私とお父さんは引っ越し会社に荷物を預け、車で再婚相手の家へ向かった。


「いったい...誰と一緒に暮らすんだろう...」


家についた私は絶望した。


もうこの家に誰が住んでいるかわかった。


それは


男だ。


しかも相性の悪い「日向」だ。


「え...こ、ここは」


「もうわかったのか?」


「うん」


な、な、


ひ、日向と...


6年の中で一番モテてるやつと同居なんて、女子が騒ぐに違いない。


いや、同居どころじゃない。兄妹になるんだ。もっと騒ぐに違いない。


「私.....終わった。」


『まーそういわず。中へ入ろう』


ピンポーン...