けど、二人は答えず、私を中に引っ張った。 私はマットに倒れ込む。 音を立てて、扉が閉じられた。 やば、暗い…。 「あいつが悪いんだ。 俺たちの足を引っ張ってばかり。 もっと成績を残さなきゃいけないのに…」 「触るな!離せ!」 …腕が、動かない。 「俺たちが試験に落ちたらあいつの責任だぁ!」 見えない。体が動かない。 怒鳴り声。 霞む視界。 「……いや…だ」 暗い。 ……怖い。