「あと、生活委員に綱の用意を指示」 「障害物競争の指示は?」 「俺が言っておくよ」 「わかりました」 『プログラムナンバー6、女子200m走予選に出場する人は、招集テントに集まってください』 「すいません、抜けます」 「うん」 私はピンマイクを切りながら、テントに向かった。 得点ボードを見ると、赤チームは負けている。 私はハチマキを絞め直した。