「なんだよ。俺がいると都合でも悪いのか?」 悪い!すっごく悪い! けど言えるわけない。 「…まさか、腕章つけれないとか?」 「そんなわけあるか!ばかにするな!」 「じゃあつけろよ」 ニヤリと笑った会長。 もうわかってるよこの人。絶対わかってる。 会長を睨む。 「ったく、貸せ。つけてやる」 「遠慮します。うわ、離せ!夏実ちゃんにやってもらうからいいです!」 「暴れるなって。腕章つけずに外出たら、教師に何か言われるぞ」